【経済学】スミソニアン合意とは?具体的な合意内容などなどをまとめました
スミソニアン合意とは?具体的な合意内容などなどをまとめました
スミソニアン合意とは、
スミソニアン協定(スミソニアンきょうてい、Smithsonian Agreement)は、1944年のブレトン・ウッズ会議で確立された固定相場制を終わらせた1971年12月18日の協定である。
スミソニアン合意として、1971年(ニクソン・ショック同年)12月18日に、ワシントンのスミソニアン博物館で10ヵ国蔵相会議開かれました。
スミソニアン合意の内容
1.ドルと金との固定交換レート引き上げ(金1オンス=35ドル→38ドル)
2.ドルと各国通貨との交換レート改定(日本円は、1ドル=360円→308円、16.8%切り上げ)
3.為替変動幅の拡大(為替平価の上下1%→2.25%)
4.アメリカの輸入課徴金の即時撤廃
☆なぜ、スミソニアン合意は締結された?
ニクソンショック後、米国通貨の価値はますます下がっていきます。この際、為替相場ではドル安が進む必要があるありました。
しかし、当時は金本位制は廃止されたものの固定相場制は実は廃止されていなかったのです。
このため、各国の通貨がそれそれ通貨の切り下げを行う必要が生じたのです。
日本円も360円から308円になりました(ドル安円高)
また、同時に為替の変動幅も大きく拡大されました。
☆スミソニアン合意はすぐに廃止された?
しかし、スミソニアン合意も長くは続かなかったのです。
固定相場制での通貨価値の改定後も、米国通貨の信用はどんどん落ちていきます。そのため、米国ドルは売られ続け、市場はドルで溢れかえります。
それでも固定相場を維持するためには、各国の中央銀行が、自国通貨を増刷しドルと交換し続けなくてはなりません。
そうなると、世の中に出回る通貨量が増えてインフレになる可能性が高くなります。
そのため、世界各国は、スミソニアン合意で切た為替相場すら維持できなくなったのです。結局はスミソニアン合意はすぐに廃止となりました。
スミソニアン合意についての説明はここまでです。