【会計入門】会計における安全分析とは?自己資本比率と負債比率を踏まえて詳しく解説!!
今回は、会計における安全分析の意義と自己資本比率および負債比率について詳しく説明していきます(^-^)/
会計における安全分析とは、会社の倒産する危険度を判定することを指します。
安全性ってそもそもなんぞ?
ここでの安全性は大きく2つに分けられます。
1.資金調達方法の安全性
2.支払い能力の安全性
ここでは、1.資本調達方法の安全性 について解説していきます。
1.資金調達方法の安全性
資金の出所によって会社の安全性を図ることができます。
資金の出所としては、大きく ①自己資本と②他人資本に分けられます。それぞれの特徴は次のようになります。
自己資本とは、株主から借りてくるお金のことです。
他人資本とは、銀行から借りてくるお金のことてす。
(※なぜ自己資本は返済が不要なのか?
理由1 そもそも株主は、その会社を支配することが目的であるために返済を見込んでいない。
理由2 配当金の受け取りや、株券の転売益の獲得が目的であるため)
☆自己資本比率について
自己資本比率とは総資産の内、自己資本がどれくらい占めるのかってことです。
自己資本比率は以下の式で表されます。
この比率は資本構成から会社の安全性を吟味できる代表的指標の1つです。
先ほどもお話したように、自己資本とは返済不要な資金です。つまり、持ち金のうち、その自己資本の割合が大きければ大きいほど資金調達の安全性が高いと考えられます。
よって、この比率が高ければ高いほど会社としては望ましいのです。
しかし、自己資本比率は一般的に50%以上が理想的と言われます。
では、なぜ自己資本比率は高ければ高いほど良いというわけにはいかないのか?
自己資本比率、100%がベストなのでは?
なんて考える方がいらっしゃると思います。
結論から言いますと、無借金経営の会社(総資産が自己資本のみで賄われる)では様々なもうけ話に対して積極的になれずに、みすみす好機を逃してしまう事になってしまうからなんです。
会社は、時には借金をしてでも新しい事業展開をして利益を出していく必要があるということです。借りすぎも、全く借りないってのも良くないってことなんです\(^o^)/
それゆえに自己資本比率は、50%前後がベストとなってくるのです。
☆負債比率について
負債比率は以下の式で表されます。
これは、自己資本と他人資本がどれくらいの割合で総資産を占めているのかを確かめるために活用します。
負債比率が小さければ、返済余力が高く、 負債比率が大きければ、返済余力が低いということになります。
つまり、一般的には、負債比率は100%以下であり小さければ小さいほど会社は良好ということになります。
負債比率は基本的に100%以下が要請されているが,日本の企業は自己資本に対し負債が多いので負債比率はきわめて高く,そのためしばしば借金経営といわれるんです(T . T)
会社の安全性、自己資本と他人資本、自己資本比率と負債比率の説明はここまでです。
次回は、支払い能力の安全性についてお話します\(^o^)/