【わかり易く経済用語】カルテル、トラスト、コンツェルン、シンジケートの違い。
世の中には多種多様な会社が存在しますね。
今回は、複数の会社が一体となってある市場を独占する形を区別し、
説明していきます。
こういった会社の独占を表す用語には大きく4つの種類があります。
ニュースなどでもよく耳にするこれらの用語の違い、知っていますか?
カルテル
まずは、もっとも馴染み(?)のあるカルテルからいきましょう。
この図をご覧くださいまし。
出典:http://manapedia.jp/text/1279
カルテルとは、
同じ業種の会社が集まって、価格協定を結ぶコトをいうんですよ。
ではなぜ、わざわざそんなことをするのかといいますと
会社さんが集まって、ある業種の商品の値段にルールを決めるとしますね。
そうすることによって、企業間の競争は減るし独占的に利益を得られて
会社からするとウホウホ状態なんです。
もちろん、現在の日本では法律により禁止されています。
具体例としては、
「ある町のいくつかの酒店が、値下げが起こらないように値段を統一する」
なんてのがわかり易いかと思います。
トラスト
続いて、トラスト。こちらの用語もある程度聞いたことがあるのではないでしょうか。
先ずは、図をご覧ください。
トラストとは、
ある会社がいくつか集まって、くっついて1つの大きな会社になることです。
同一業種の会社同士がくっつけば、それだけシェア率が大きくなり、
独占状態が生まれるんですね。
こちらも、現在の日本では違法です。
具体例を挙げますと、
「大手の電話会社ソフトバンク、au、ドコモ なんかが合併するなんてのでしょうか。」
コンツェルン
続いて、コンツェルンを解説していきます。
なんだか、表面がつるんつるんしてそうな名前ですが・・・(笑)
コンツェルンとは、
ある親会社が子会社、孫会社と縦にそってある種の
カースト制度のようにピラミッド式に、
複数の会社を束ねているんです。
すべての会社が、TOPの会社に関連企業として強く結びついている状態です。
具体例として、
「昔の日本に存在した財閥なんかが有名ですね。」
現在、日本では法律で禁止されていません。
シンジケート
続いてはシンジケートについて解説します。
アクション映画とかなんかで、よく麻薬シンジケートなんて聞きますね。
最適な画像が見つけられなかったんで割愛させていただきます(笑)
市場での競争をなくすために、同業者が共同出資して作った販売会社のことを指します。
同業者が共同出資して新たな会社を作るんですね。
具体例としては、
「農協やCO・OPが挙げられます。」
また、最近ではマフィアや暴力団に関しても ~系統や~団体 という
意味として使われています。